第126章 この方面の演技、絶品だ!

杉浦杏奈は目を見開き、次の瞬間、その瞳の奥にぞくりとするような興奮が走った。

「あなた――」

灰原仁司が口を開くより早く、杉浦杏奈は彼の唇にちゅっと口づける。そして声を潜めた。

「お願い、静かにして。生中継なんて、そうそう見られないでしょ?」

灰原仁司は唇をきゅっと結び、隣室から漏れてくる気配に眉をひそめた。こんなに大きな映画館なのに、まさかここまで防音が甘いのか。

――いや、違う。

そもそも誰が映画館の映写室でこんな真似をすると思う。

その間に杉浦杏奈はスマホを取り出し、足音を殺して本棚のそばへ寄った。耳を澄まし、向こうの様子を慎重に探る。

「藤原おじさん……んっ、大きすぎ...

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